トラリピの本当のコスト構造
結論
保有日数が38〜42日になる反復注文では、入口のスプレッドだけでなく、毎日のスワップ取り分が支配的になる。AUD/NZDの同じ1万通貨・40日という比較では、GMOのスプレッドが狭くても、スワップ取り分を加えると合計コストが大きくなった。
今日の疑問
検証条件
- 対象
- AUD/NZD・1万通貨
- 保有期間
- 40日(中央値38〜42日、最大129日)
- 比較項目
- スプレッド費とスワップ取り分
- 実査日
- 2026年8月11〜12日
40日保有の試算
| 業者 | スプレッド費 | スワップ取り分×40日 | 合計 |
|---|---|---|---|
| GMO自前 | 1.5pips ≒ 138円 | 43円×40 = 1,720円 | ≒1,858円 |
| ループイフダン | 6.0pips ≒ 552円 | 4円×40 = 160円 | ≒712円 |
| トラリピ | 非公開 | 10円×40 = 400円 | 400円 + スプレッド |
| トライオートFX | 変動(不明) | 5円×40 = 200円 | 200円 + スプレッド |
この比較は、2026年8月11〜12日に確認した数値を固定して置いた概算である。実際のスプレッド・スワップ・保有期間は変わる。
なぜ逆転するのか
スプレッドは約定時の一度のコストだが、反復注文では未決済建玉が長く残る。元レポートの実測では、期末に残る建玉の保有日数中央値は38〜42日、最大129日だった。38〜42日保有すると、1日あたりの取り分の差が入口のスプレッド差を上回ることがある。
したがって、短期で回転する設定と、長く保有する設定では、同じ業者のコスト評価が同じにならない。GMOのAUD/NZDスワップ取り分43円、ループイフダン4円、トラリピ10円、トライオート5円という実査値は、比較時点のスナップショットである。
取引コスト以外の注意
GMOのデータで検証されたトラップ型注文では、注文から指定価格に到達しないまま30日を過ぎると注文が取り消される。期末建玉の58〜64%が30日超だったため、注文失効を補う監視・再発注がなければ、想定したラダーと実際の注文状態がずれる。
また、AUD/NZDのスプレッドは通常時の中央値1.5pipsに対して、5時台は23.1pipsだった。時刻をまたぐ運用では、中央値だけでコストを置くと実際の負担を小さく見積もる可能性がある。
実査日・出典・免責
実査日: 2026-08-11〜13。出典: source_reports/multipair_trap_2026-08-12.md の§8および source_reports/spread_latest.md。数値は公式ページの実査値と保存されたスプレッド観測の範囲で記載した。
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